小さな家から

◆なぜ?小さな家なのか?◆

ビューっと不況風が吹いている。 収入も年金も、医療も介護も不安ばかり。 家をつくるというには、つらい時代だ だけど、負けないで家を建てたい。 なぜなら、風が吹いたって、嵐が来たって、守ってくれるのは家族であり、住まいはその根城なのだから もう、ムリをするのはやめよう。 身の丈にあった、小さい家がいい。 その代わり、空いた敷地に木を植えよう。10年経ったら木は大きく育っている。 小さくても長持ちするしっかりとした家。 「空き地も部屋である」という発想を持つ家。 家族が増えたら建てまして、家族が減ったら減築して畑にしよう。 状態に合せて、やわらかく変わればいい。

◆なぜ?小さな家なのか?◆

プランをまとめる家族会議では、みんな肩にチカラが入っていました。 みんな大きな部屋(ルーム)を欲しました。 5年経ちました。 10年経ちました。 父母がなくなり、子供たちがいなくなりました。 住まいは、夫婦二人だけになりました。 いつの間にか、空いた部屋は物置部屋になっていました。 持て余す家は、つらくなる。 住まいをプランするとき、人生を、家族をシュミレーションしてみよう。 「今」だけでなく、「将来」も頭に入れてプランする。 住まいをプランするとき、人生を、家族をシュミレーションしてみよう。 上に書いたように、 もし、夫婦二人だけの住まいになったら・・・・・ もし、二世帯で住む事になったら・・・・・ もし、三世代が住む住まいになったら・・・・・ 「もし」は魔法の杖になって いろいろなプランが、紙上を駆け巡ります。 大きくなったり小さくなったり、伸びたり縮んだり、、家族の状態に合せて 住まいを変えていく。 大勢の家族の和気あいあいの住まい、も 野菜作りに精を出す二人だけの住まい、も さまざまなケースが考えられるはず。

日本的な住まい

開放的な日本の住まいでは、どの部屋も円居(まどい)の場になり、食の場になり、寝所にもなりました。 部屋は、引き戸を立てるだけで構成されていました。 西洋のドアは、閉めておくのが常識だけど、日本の引き戸は、開けておいても、閉めておいてもいい、ということが約束事になっています。 戸を閉めえると、狭い部屋が作られて、開けると広い部屋になって、 まるで一枚の風呂敷のように、自由に、自在。 日本の木の家は、一間二間の「間」によって構成され、大工は柱の位置を決めるだけで空間を構成できました。 伝統的な木割術のなせる技です。

間取り方式

いつの頃からでしょうか。 「○LDK住宅」というようになったのは? 「間数」が多いと、いい家だと思うようになったのは? 戦後の日本は、極度の住宅不足からの出発でした。 みんな励んで家を建てました。「うさぎ小屋」だといわれ、なにクソと、大きな家を建てました。 どんな大きさの部屋がほしいですか、と聞いて工務店は「間取り」(陣取り)をまとめてきました。 住まい手は、家庭内で陣取り合戦に血道をあげました。 けれども、部屋を集めて構成する「間取り」方式だと、大きくなるばかりで、もとは柱の間に作られて部屋が、ひとつの目的に限定化されてしまって支障が生じます。 住み込むにつれて、不都合な部屋が増えましたが、造り込まれた部屋は始末が悪く、今になって劇的ビフォーアフターなどと言うようになりました。 これからの住まい作りは、まず「間取り」方式とさよならすることです。

生活シーン(場面)

現代生活はプライバシーをいいます。 それぞれ、自分ひとりになれる部屋がほしいのです。 伝統的なやり方だけでは支障が生じます。 生活のシーンを、いろいろと想像しながら、プランしたらどうでしょう 家族の食事のとり方によって、食卓のカタチひとつ、おのずと異なります。 オープンキッチンにして困り果てた令がありました。 流行だから、というのでなく、 カニが自分の甲羅に似せて穴を掘るように、自分たちが、どう住みたいか・住み込むかが基本。 朝の台所仕事が終わった、ゆっくりとコーヒーを飲む場所はどんなふうか、泣きたいときに、独りになれる部屋はどんな広さなのか。 シーン(場面)をメイキングしましょう

余分なことにお金はかけない

お金をたくさん出せば、いい住まいになるとは限りません。 お金をかけるほど、俗悪な住まいになることがあります。 デザインがケバケバしかったり、盛り込みすぎたり、使いこなせない設備だったりして・・・・ 建物の構造体には、ちゃんとお金をかけます。 押さえるところは押さえ、抑えるところは抑えるのが、かしこい予算のかけ方というもの 建築材料を正直に使って、構造に必要なものだけで構成しましょう。 住み込むほどに美しくなる自然素材を用いましょう。 予算には限りがあります。限りある予算をバランスよく使いましょう。

単純に美しい家

飾り立てないで、余分なものをそぎ落として、単純に美しいことを基本にします。 でも、 それは一番むずかしいこと。 建築の美しさは、 ビューティ(きれい)か、アグリー(見苦しい)か、ということよりも、シンプル(明快)かどうかが問題。 造形や造作よりも、形態に目を向けましょう。 上棟したときに、その違いが出ます。 骨格となる構造体が美しいかどうか。その順列・等比のピッチを、よく見てください。 構造に対する信頼性が感じられて、もし、それが美しいと思えたなら たぶんその家は、単純に美しい家なのです。


建築家が建てた家
 
随時見学できます。
事前に
お申込みください。
お気軽にお電話か
こちらから(メール)
お問い合わせください